2011年7月29日金曜日

伊丹西高校へ行って来ました

 7月15日に伊丹西高校へ講演会に行って来ました。威厳がありつつも気さくな校長先生との談笑の後、いざ生徒さんの待つ体育館へ…。千人の生徒がひしめく夏の体育館、養護教諭の先生方が気を遣ってくださり、私のみ冷風機の恩恵にあずからせてもらいました。
 肝心の中身の方はというと、いまいち反応薄いかな?という感じでしたが、前の方の子たちの熱心に聞いてくれている様子を見て(千人ともなると遠くの様子はわかりません)、少しは気持ちが伝わったかと思います。先生方からは「いつもザワザワする生徒たちが、今日はおとなしく聞いていました。」と言っていただけたので、反応が薄いわけではなく、話題が話題だけに耳だけは傾けていたのだと知り一安心でした。彼らが社会に出るときに、少しでもあの日の話のことを覚えてくれていたらうれしいです。
 また9月にも宝塚から講演のお話をいただいており、本当にありがたいことです。本業の方も連日かなり忙しくなっており、肉体的にはハードですが、これもありがたいことだと思っています。

2011年7月11日月曜日

クリニックの方向性が確信できました 3

 男女間に優劣はありませんが、生物学的な性差はあります。月経、妊娠は女性だけに起こります。(当たり前ですが…)しかし、それによって社会的・経済的にハンディを負わねばならないというのはおかしな話です。スカンジナビア諸国などはこのあたりがすごく進んでいますが、日本がいきなり夫婦合算で1年間育休をとれるような国になるとは思えません。しかし、そちらの方向に進むことは、まず間違いないのではないでしょうか?
 現在、日本では現職閣僚に女性が一人もいません。既に女性首相が誕生している国々があるというのに…。まあ、このままということはありえないでしょう。女性の社会進出は確実に進んでいます。その時に、女性は月経時期や妊娠時期を自分でチョイスする必要が出てくるはずです。OC(低用量ピル)の服用が不可欠になるでしょう。
 当院は、男女が社会的に「中性化」していくという近未来にベット(賭け)しています。ですから、これからももっとOC服用を女性の健康面から社会面から勧めていきます。時流に乗ったクリニックが今後も支持されないはずはないと自信がもてるようにもなってきました。
 あくまでもチョイスですので押し付けはしませんが、今服用中の貴方や、これから服用しようと考えている貴方が、少しずつ時代を動かしていることを気づいておられるでしょうか?生理にまつわる悩みを我慢しない、望まない妊娠で泣かない、すべて女性が自分自身で選ぶことです。講演会でも、「丸腰ではなく、これからはOCを装備して社会に出てもらいたい。それが流れだ。」と伝えていきたいと思っています。
 さあ、私の世代ではどのような社会になるところまで見せてもらえるでしょうか?当てが外れたらクリニックつぶれていますね(笑)。

2011年7月10日日曜日

クリニックの方向性が確信できました 2

 以前読んだ本の中で、社会にも性別のようなものがあり、太古は女性の時代(自然崇拝、卑弥呼の頃でしょうか)で、それが男性の時代(科学的、戦争、家長制度など)となり、今後は中性化していくという感じの記述がありました。(うろ覚えですみません)
 確かに、そういう目で見れば、フェミニズム運動から男女雇用機会均等、いやもっと身近なところではテレビをつければおネエマンを見ない日はないですし、草食系男子なんていう言葉もあります。なでしこJAPANはそのネーミングとは裏腹に全国民を熱くさせます。遅かれ早かれ、中性化していくというのは間違いないのではないのでしょうか?
 私自身も夫婦で同じ職業ですし、あまり家長を意識したこともありません。子育ても普通にやっています。自分の中では「男らしく」「女らしく」と教育された影響はまだ少なからず残っていますが、その言葉を子供に伝えたことはありません。(意図的ではなく、そういうことが気にならないからです。)子供たちの学校では名簿に男女順はありませんし、全員「さん」付けで呼び合います。次世代では「性差はあっても権利の差はない」と無意識のうちにインプットされているのです。「中性化社会」への波にあらがっても、飲み込まれていくのは明らかな気がします。そして、これは世界的な流れです。(つづく)

2011年7月4日月曜日

クリニックの方向性が確信できました 1

 少しブログのほうをさぼってしまいました。今月の15日に伊丹の高校で講演会をさせてもらう予定なのですが、前回の宝塚西高校やダンスオブハーツさんでさせてもらった講演の焼き直しで行こうかなと考えておりました。
 しかし、最近色々と考えるところがあり、自分は何のためにこういう活動を引き受けているのかと自問自答している日々でした。使うスライドや話す内容は同じでも、未来の子供たちのためにという耳触りの良いことを言ってみても、何となく釈然としない感じがしてきたのです。それは、こういう世の中になってほしい、こうしていきたいという自分自身の軸足がしっかりしていないように感じてきたからです。
 先日、思春期教育に携わる方々の講演を聴きに行ったのですが、「今の学校はこんな感じです」「先日もこのような症例がありました」「こんなメールがたくさん届きます」という報告が多く、聞いている側も「ずいぶんと昔とは変わってきましたね」的な感想に終始していました。もちろん、その報告を通じて感じ入るところは多々あったのですが、さて皆さんはどのような世の中になって欲しいのでしょうか?現状を危惧する発言はあっても、何が問題で、どのような方向が望ましいのかという道筋は見えてきませんでした。
 私自身も、宝塚西高校での講演では、若年性行の危険性を話してはみましたが、「相手の気持ちを考えましょう」みたいな話も入れた少し教科書的な感じだったかな?と反省しています。次のダンスオブハーツでの講演は焦点を月経コントロール(彼女たちには必要不可欠)にあてるだけでよかったのでかなりすっきりした感じになりました。
 やはり、「こういう方向でどうだ!」という講演のほうがやる価値があると思います。どうせ彼・彼女らは自分で判断し行動するのですから、「判断材料を与えるから、あとは自分で考えろ」くらいの気構えで臨もうと考えたのです。(つづく)

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