2013年10月31日木曜日

タスカルーサの思い出 2

バイト代と親に無心したわずかなお金を軍資金に、服なんか向こうで買えば土産がわりになるだろうと、本当にボストンバック1つで出発。

完全にナメてました。餞別代わりに先輩が贈ってくれた、「人間どうし、本当に困っていると必死で訴えれば、気持ちは伝わる!」という言葉を、到着直後から噛みしめまくりました。

とにかくトラブル続きで、必死で訴え続け、やっとの事で、大学のあるアラバマ州タスカルーサに着いた時には、猛烈なホームシックに陥ったものです。

その後も最初のルームメイトが白人の差別主義者でイヤな思いをさせられ、やたら親切にしてくれる奴は明らかにホモっぽく、もうこんな所来なければ良かった、と嘆いていたところに現れたのが、前述の二人でした。

アキちゃんは関西外大から語学研修で来ていた数人の日本人の一人、ゲンは商社から語学トレーニングで派遣された社会人でした。

ふとしたきっかけで話をするようになり、意気投合した私たちは、「英語漬けになりたいので、日本人同士でも英語で話そう。」というゲンの大人の意見を聞き入れ、片言の英語でコミュニケーションをとる不思議な仲になっていきました。(続く)

2013年10月24日木曜日

タスカルーサの思い出 1

先日、米国にバックパック旅行した時の思い出をお話ししましたが、あの旅は私にとって生まれて初めての海外旅行でした。

時計の針はブロードウェイの2ヶ月前にさかのぼります。

思いがけないお暇を頂いた(笑)4回生の夏、私は初めての海外旅行先であるアメリカに出発しました。

選んだ行き先は南部アラバマ州。

アメリカの大学には、レギュラーの講義に留学生達がついていけるように英語を教えてくれるコースがあり、語学学校に行くより絶対良いよ!と言う、以前に同様の経験をされたS先輩の言葉に心を動かされたのです。

斡旋してくれる業者を教えてもらい、日本人が少なそうというイメージだけで選んだのがアラバマ州立大学という所でした。

最近、その時に知り合った友人2人と20年ぶりに会食したんです。(続く)


2013年10月13日日曜日

デビューはブロードウェイだった

先日、新しく生まれ変わったフェスティバルホールに「レ・ミゼラブル」を観劇に行ってきました。
千秋楽とあってか、客席も超満員で熱気あふれる素晴らしい公演でした。

映画も素晴らしかったですが、舞台の生の迫力は本当に素晴らしい。

近所のミュージカルスクールを辞め、バレエを始めた息子の影響か、今年はミュージカルから遠ざかっていました。
でもやっぱり、分かりやすいのが良いですね。(バレエはまだ勉強不足で、楽しみ方が…?)

実はこの「レ・ミゼラブル」、私が生まれて初めて見たミュージカルなんです。
時は学生時代、場所はニューヨーク・ブロードウェイ。

バックパッカーの貧乏旅行中だったのですが、旅の思い出にと思い格安チケット屋で当日券を手に入れ、観たんです。
当時「クレイジーフォーユー」が大人気で、街角の宣伝ポスターも楽しそうな雰囲気だったので、そちらが良かったのですが、当然チケットは売り切れ。
「ああ、無情」だったら、子供の頃に読んだことあるし、何とか楽しめるやろ、と安易に考えていました。

・・・正直、全く内容に記憶なし。隣に座った、ブラジルから自家用ジェットで来たというご婦人に、シャワーから水しか出ない我が宿泊先の話をして同情されたという思い出だけが残っているのみ。

あれから約20年、3年ほど前にやっとミュージカルの面白さが分かった私。若気の至りとはいえ、何と勿体無いことを…。

でもまあ、観劇デビューは、本場ブロードウェイなんです。本当です。ホントに、本当なんです。

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