2014年11月13日木曜日

他の人の講演を聞いて、妙に腑に落ちた

先月の芦屋医師会の市民講座も無事終了し、今月も製薬会社さん依頼の勉強会をこなし、あとは年末まで病院業務をこなすのみとなりました。

先日、市内のPTA主催で‘西洋の性教育’についての講演がありました。講師はニュージーランド人の牧師の方で英会話教室もされている、私と同じ年の方でした。

PTAのお母さま方の中で、唯一のお父さんとしてこっそり聴講しました。(婦人科医ですので、このような状況でも平気⁉︎)

なかなか面白い内容でしたが、特に「なるほどなあ」と思ったのは、『「性」とは何か』という事に対する教え方でした。

私などは他の先生の受け売りで、『「性」は、心を表す「りっしんべん」、生命を表す「生」からなる大切な言葉。快楽性だけが性では無い。』などと武田鉄矢風な説明をしてきました。

しかし、西洋では『SEX=FIRE(炎)』と教えているとのことです。その心は、「上手く扱うことが出来れば、心地良く、非常に有益なものだが、ひとたび使い方を間違うと大ヤケド、火事を引き起こしてしまう」という事です。ビビッと来ました。

ウチに帰ってから妻にその話をしていたら、同じく感心して、「その文化なら、ピルも普及するはずやね…」って結論になりました。

むき出しの炎(=性)を持ち歩くより、ランタン(=ピル)に入れて歩きたいと考えるでしょうし、ランタンの破損や取り扱いミスの例があったとしても、稀な事故として大多数が納得すると思います。むき出しの炎を持ち歩くよりも、それでも安全だから…

日本でも今一度、ピルは本来避妊薬であり、生理痛を防いだり、内膜症などを予防してくれるのはそこから分かった副効用であるということを思い出してみても良いのではと感じさせられました。


追記)  週に一度しか分娩を担当しない私に、毎度ご縁のあるNさん。本日は3人目出産おめでとうございます。妊娠中は色々ありましたが、良いお産になりましたね。

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