2010年7月16日金曜日

お産の話

 以前働いていたクリニックで今も週2回ほど非常勤でお手伝いさせてもらっています。昨日も2件分娩を取り扱いましたがいずれも現代医療の助力がなければ危険な状態になっていたであろうと思われる症例でした。母児ともに元気で事なきを得ましたが、医療者側からはハラハラの展開でした。
 クリニック経営も大変ですが、分娩と言う仕事はやはり強度が違います。何年やっていても緊張感が薄れたことがありません。しかし、昨今の産科医不足もありますので、微力ながらしばらくは分娩にも携わっていこうと考えています。
 そういえば、先日ある助産院が新生児にビタミンKを投与せずに死亡させてしまい訴えられると新聞記事が出ていました。かわりにレメディ(?)という砂糖粒みたいなものを与えられていたとの事です。ホメオパシーとかいう民間療法らしいのですが、巷にあふれる健康食品も含め、基本を押さえた上でのトッピング程度に考えておかないと痛い目にあいます。
 妊娠・出産の分野はとかく『自然で…』と言う言葉が独り歩きします。私はある著書の一節にあった自然はどんな人間に対しても自動的安全や成功や生き残りなど保証しない。』という言葉を肝に銘じながら日々の診察・分娩にあたっています。医療現場ではハーブティーとアロマで「はい、ナチュラル」と言うわけにはいきません。

2010年7月6日火曜日

最近の外来

 4年目に突入して間もないですが、最近午前の診察予約が慢性的にいっぱいになってきました。数は多くてもプラセンタ注射だけの方もいらっしゃるので、今のところは対応できています。副院長の日はもちろん、月曜日の私の午前診も結構来院していただけるので、午前と午後の外来患者数は2:1ないし1.5といったところでしょうか?梅田や三宮といったターミナル駅では夕方5時からが1日のピークというクリニックもありますから、駅近とはいえ芦屋はやっぱり住宅地だなと実感します。
 今後混雑してきた時に対応するにはどうすれば良いかと考えて、看護師さんの一人に受胎実地指導員という資格を取ってもらうことにしました。避妊指導のエキスパートのような資格なので、ピル処方時の詳細な説明や思春期教育に一役買ってもらおうと思っています。丸1週間連日みっちりと講義を受け資格試験に合格しないといけません。大変だとは思いますが、ガッツがある彼女なので期待しています。
 あとスタッフ募集の件は、新しい方がすぐに仕事を覚えてくださっているのと辞めるかもと言っていた方が時間をやりくりして仕事を続けられそうとのことで事なきを得ました。皆様お騒がせしてすみませんでした。ではまた明日もお待ちしています。
追記)プラセンタエキス『メルスモン』を優先的に供給してもらうことになりました。遠慮なく射ちに来てください。

ブログ アーカイブ

自己紹介

芦屋市, 兵庫県
阪神芦屋駅北へ徒歩2分。JR芦屋・阪急芦屋川からも徒歩8分の便利なクリニックです。