子宮頸がん予防ワクチンの副作用報告を受け、厚生労働省の専門部会から、『積極的に接種を勧めることは控える』との結論が出ました。
当院では、幸いにもまだ1例も有害事象はなく過ごせています。
子宮頸がんワクチンには、2社の製品があり、『サーバリックス』と『ガーダシル』という製品名です。
副作用発生率は、サーバリックスが100万接種中43.4件、ガーダシルが100万接種中33.2件と報告されています。
0.03~0.04%という確率です。
99.96~99.97%の方は何の問題もなく接種できたということです。
でもまた、ワクチンヒステリーが起こると思います。
『積極的に接種を勧めることは控える』・・・これも毎度のことながら、玉虫色の表現です。
しかしながら、接種途中の方(3回接種が必要)以外は、新規に接種される方は激減するでしょうね。
無事接種完了した方は、もうこの問題は気にしなくてもよいでしょう。
海外ではかなり効果が出ているようで、子宮頸がん罹患率も着実に低下していますので、一安心です。(激減しているらしいです)
新規の方はこの状況ではちょっと様子見ですね。
『国は推奨していないけど、打ちたかったらどうぞ』みたいな通達ですから・・・今年度から定期接種にしましたよって息巻いてたのに。
日本はここ数年で、ヒトパピローマウイルス感染が激増しているそうです。
実際、当院の検診でも最近引っかかる人が思いの外多いんです。
有益なワクチンと思うだけに、ピシャッと方針を決めてほしいものです。