2012年8月26日日曜日

講演に備えて

相変わらず厳しい残暑が続きますね。

お盆休み明けからも、たくさんの方が受診され、休みボケも一瞬で吹き飛んでしまいました。

10月にはまた、宝塚西高校での生徒さん向けの講演と、県立国際高校でのPTAの方への講演依頼を頂きました。

私共が参加させていただいている「避妊教育ネットワーク」の先生方のお話しですと、例年の思春期教育に加え、最近では「この年齢くらいまでには妊娠しましょう」という話も付け加えているとの事でした。

つい数年前までは、妊婦さんでも「私って、マル高(高齢出産)に当たりますよね?」と患者さん自身が、出産年齢によるリスクを気にされていました。しかし、ここ最近は、40歳を過ぎた方が「そろそろ、本格的に子供が欲しいなって思って・・・」と受診に来られるケースが多いような気がします。

出産年齢が35歳以上で高齢出産ですから、40歳を超えると妊娠すら難しくなります。しかし、メディアに流れる芸能人の高齢妊娠のエピソードを耳にし、知らず知らずに45歳くらいまでは大丈夫と考えている方が意外に多いのです。

しかし、考えてもみてください。不妊治療を受けたことを公言している芸能人の方でも、妊娠が成立したら、将来のお子さんのプライバシーのことを考えて、「不妊治療を続けていたけどなかなか授からず、あきらめて自然に任せていたら偶然授かりました・・・」と言うんじゃないですか?でも、現実はほとんどが体外受精でしょう。

「35歳までには妊娠しましょうね」と、私も講演内容に加えていこうとは思いますが、今の高校生がその年齢になった時に、無理なく妊娠出産できる社会制度も作っていかないといけません。

お盆休みにマレーシアに旅行に行ったのですが、彼の地は人口動態もきれいなピラミッド型らしく、みんな優しくのんびりしている感じでした。「隣の芝は青い」だけかもしれませんが、資源を持っている国っていうのはなんだかんだでゆとりがあるのかもしれません。

政治にも期待しますが、日本も資源国なら、「忙しいのに余裕なし、その上子供なんて・・・」ってことにはなっていないのかもしれませんね。あっ、それならこんなに発展もしていないか・・・。うーん、難しい。



0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ アーカイブ

自己紹介

芦屋市, 兵庫県
阪神芦屋駅北へ徒歩2分。JR芦屋・阪急芦屋川からも徒歩8分の便利なクリニックです。