2020年6月13日土曜日

追い風

「子宮頸がんワクチンの復権」を今年のテーマに掲げておりましたが、
先日、先進国の中で日本のみ承認の遅れていた子宮頸がんワクチン『ガーダシル9』
がついに承認されました。

子宮頸がんは、国内年間約11000人が罹患し、約3000人の女性が死亡する病気です。
その原因は性行為で安易に感染する HPV(ヒトパピローマウイルス)です。

200種類位あるHPVの中でも、子宮頸がんの原因となるのは15種類ほどで、
従来のワクチンはその中でも、最も頻度の高い16、18型に効果があるものです。
これでも子宮頸がん全体の70%位は予防できます。

「ガーダシル」はこの16,18型に加えて、性病である尖圭コンジローマの原因6,11型にも効果があるオマケ付きです。
(2+2=4価ワクチン)

そして『ガーダシル9』は子宮頸がんの原因となる型5種類に更に対応したもので、
7+2=9価ワクチンと呼ばれています。
これで90%以上の予防が期待できます。

まだ価格や発売時期が未定とのことで、公費接種となるのかもまだ不明です。

ですが、公費対象でない方で、
子宮頸がんワクチン接種しておこうかな?と考えていた人は、ちょい待ちですね。

公費対象でも、高1以外はちょっと待ち。

高1生は、従来型を公費の間に接種してしましましょう。
(自費だと最低4,5万はしますので)

今後情報が出次第、 またアナウンスしていきます。

それまで、安易な性行為で HPVもらわないでね。
もちろん、そんな自信ないという方は従来型でもokです。



ブログ アーカイブ

自己紹介

芦屋市, 兵庫県
阪神芦屋駅北へ徒歩2分。JR芦屋・阪急芦屋川からも徒歩8分の便利なクリニックです。