2014年6月19日木曜日

改めて死生観を考える

夢も見ないで目覚める朝があるだろう、死とはその目覚めない状況。
あるいは、別な世界への入り口のどちらかである。

そんな内容のことを、何処かの哲学者の言葉として聞いたことがあります。
私の考えていた死生観と一致している気がして、妙に腑に落ちたものです。

器としての肉体は滅んでも、現世の経験を経て少し色を変えた魂が、また次の器に入るのでは…などとも考えています。これも何かの哲学書に書いてあったような気がしますが。

先日、学生時代の友人が心肺停止の状態から蘇生され、その時の状況をSNSでボツボツと語ってくれています。電源プラグが突然抜けたような状態だったそうです。

魂云々の話は抜きにしても、死が来れば、取り敢えず今、私に見えている世界は終わります。(実際は、自分が終わったのでしょうが…)

そう考えると、改めて家族や友人、職場仲間、この世界の全てが愛おしく感じます。
「ああ、今日も良い一日だったなあ…」と思いながら床に就けるように生きて行きたいですね。

青春時代を共に過ごした仲間の経験に、激しくシンクロしてしまうきょうこの頃です。

2014年6月15日日曜日

日本に職人はいなくなったのか 2

呆れて物も言えませんが、営業の方に連絡し、早急に改善するように伝えました。
大手だけに、すぐさま対応してくれましたが、ええ大人(50代くらいの職人さんです)がこれでは世も末です。

「工期不足と職人不足」が建築業界の悩みと、有名なリフォーム会社の社長さんが書いておられましたが、消費税アップによる駆け込み需要でそれに拍車がかかった結果なのでしょう。

今や職業技能訓練で来日している外国人の方がよく働くと、報道や友人のブログでも目にしました。安価な労働力を求めて、製造業が世界中に工場を移しているのを見れば、技術職にもその波が訪れるのは時間の問題ではないでしょうか?

しかし、「安かろう良かろう」なら良いですが、時間が経てばそう上手くはいかなくなってくるでしょう。いずれは安くなくなりますから…。職人と呼ばれる人は、ここが正念場です。生き残る為には、「自分の技術を安く売るか」「付加価値を付けて、高く売るか」しかありません。付加価値と言っても特別なことはなく、常にその道のプロであれば良いのです。

サッカーの本田選手が、「プロフェッショナルとは、その仕事に真摯であること」と語っていました。まさに、その通りです。

どんな職種でも、どこの国の人でも、真摯に仕事をしないとイカンのです。逆に言えば、それだけを考えとけば良いのです。こうした考え方の人たちとだけ、おつきあいしたいものです。もちろん、自分自身も真摯に医療に取り組むだけなのですが…

2014年6月8日日曜日

日本に職人はいなくなったのか 1

故障がちだった家のガレージシャッターが、ついに壊れてしまいました。10年位は大丈夫と聞いていたのに、8年でオシャカです。

ちょこちょこと故障していましたので、施工の荒さもあったんじゃないかと思っています。家自体は医療系の雑誌にも広告を出している東京のお洒落な設計事務所に頼んだのですが、施工管理がなっておらず、やっぱり地場に頼むべきだったと後悔ばかりです。

私は結構DIYが得意で、チョットした補修なら、自分でやってしまいます。(カビて来たお風呂のコーキングとか) 外科系の先生なら、命が関わっていないだけ気軽に出来るので、皆上手なんじゃないでしょうか?

それだけに昨今の業者さんの下手っぷりには驚かされます。新しく頼んだ大手シャッター業者さんも、シャッターこそちゃんとつけてくれましたが、あとの造作は素人以下。

「クライアントがドクターの時は,こだわりが強くって…」と以前ある業者さんが言っていました。そうでしょうか?

お前の業界も杜撰な手術をする医者もいるだろうと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、大半が血が少しでも滲んでいてはお腹が閉じれないという人間ばかりです。そもそも仕事の強度が違います。

先日いらした職人さんは私にこんなことを言いました。「明日は嫁入り目前の娘が食事会を用意してくれている。仕事ごときでキャンセルでもしたら何を言われるかわからないから、今日中にやり終えないと!」(続く)

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