2013年9月15日日曜日

高校生からの取材

先日、近隣の高校の放送部の生徒さんから、「新型出生前診断(NIPT)について医師からの意見を聞かせて欲しい」という依頼がありました。

「それだったら、分娩を中心にされているドクターの方が適任では?」とお答えしたのですが、「そう思ったんですけど、忙しいからと断られて、学校の先生から、そちらなら取材受けてくれるはずって言われて…」とのこと。そんなのお安いご用ですって引き受けちゃいました。

真面目そうな生徒さんが二人来られて、レコーダーを用意し質問開始。全国大会で取材内容を発表するそうです。

質問内容は意外とシンプルで、「新型出生前診断の是非について」

新聞などに載っている生命倫理の問題に絡めて、命の選別につながるので良くないとか、健康な子を産みたいと考えるのは自然なことだ、という意見を想定していたとのことです。

でも、こちらの意見としては、「是非論・善悪論という2元的な問題ではないのでは?」と答えさせてもらいました。

産むまで分からなかったものが、診断技術の発達である程度予測可能となり、将来は異常が見つかった時にそれをどう治療していくかという流れがあると思います。現在では診断の段階までの進歩で、治療が出来ないため、産むか産まないかの問題となるわけです。

現世で享受出来る診断技術を利用するか、否かは完全に個人の選択(その結果にどう対処するかも)であって、2元的考えを医師が挟む余地があるのでしょうか?

個人的予測では、上記の流れがある限り、ますます検査希望者は増えていき、むしろ検査のコストダウンを望む声が高まるでしょう。そして、今度は治療を期待する機運が高まるでしょう。それが可能になるのは何年先になるのか分かりませんが…


2013年9月4日水曜日

夏期休暇はタイに

せめて、1か月に1度は更新を・・・と考えながらも、ついに8月はブログ更新をサボってしまいました。スミマセン。

お盆休みを利用し、『微笑みの国・タイ』に行ってまいりました。
かの地は、この時期は雨季にあたり、1日1度は雨になり、それが気温をぐっと下げてくれ、日本より断然涼しく過ごせました。

食事も口に合うものが多く、寺院仏閣・遺跡もどれも見ごたえがあり、家族全員が大満足の旅となりました。
病院見学もさせてもらいましたが、今流行の海外移住などを検討されている方も、比較的安心できるレベルではないでしょうか?

妻の妹が、現在仕事でタイ・バンコク在住ということもあり、昼間は観光、夜は合流して地元のレストランに案内してもらえるという、特別な環境にあったのも好印象な原因かと思います。

しかし、何と言っても親切な人が多かったですね。ピアスをした若い兄ちゃんでも、子供やお年寄りに自然に席を譲ってくれます。その振る舞いが本当に自然なんです。

日本もまだまだ捨てたもんじゃありませんが、昨今個人主義が台頭してきた分、タイ人のピュアな感じの思いやりが新鮮に感じましたね。心の琴線に触れるものがありました。国は違えど、日本人と相通ずる部分があります。

世界に伍していくには、少々個人主義にならなければとの主張も納得ですが、人に対する思いやりっていうのも忘れちゃイカンな、と改めて再認識する旅となりました。

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