2010年12月31日金曜日

本年もありがとうございました

 今年も無事仕事納めさせていただきました。スタッフ総出で大掃除をして、気持ちよく新年が迎えられそうです。年末の最後の診察では、不妊で通っていらした患者さんが三人も妊娠が判明し、良い締めくくりとなりました。
 来年も忙しくなりそうですが、患者さん一人ひとりに心に行き届いた医療を提供したいと思います。
 皆さんも良いお年をお迎えください。

2010年12月26日日曜日

子宮頸がんワクチンの公費助成2

 先日のブログで公費助成が、来年の2月1日よりとお知らせしましたが、24日に開始時期が前倒しになったとの通達がありました。2011年1月1日~となります。
 1ヶ月前倒しになったとのことです。中学1年生から高校1年生までが対象で現在の高校1年生は3月31日までに1回目を接種すれば2回目、3回目も公費負担となります。
 どのような経緯があったのか全く報告は無かったのですが、先週に接種施設の募集があったばかりなのにその週末には接種スケジュールが変更になるというお粗末さ・・・。供給体制などは考慮しているのでしょうか?行政の右往左往ぶりに現場は常に振り回されています。

2010年12月20日月曜日

子宮頸がんワクチンの公費助成

 先日、兵庫県下で子宮頸がんワクチンを数多く接種している施設の集まりがありました。その会合の名称が「兵庫・エキスパート・ミーティング」・・・気恥ずかしくなります。まあ、それはさておき、会合で来年からの公費助成が決まったとのことだったので、「なぜ、芦屋には情報が降りてこないんだ」と今日早速、芦屋市医師会に問い合わせてみました。「今週中に接種施設の募集要項をお知らせする予定です。」とのお返事でしたが、午後にはすでにFAXで内容が送られてきました。
 中学1年生から高校1年生が対象で、来年の2月1日(注:1月1日からと変更されました)からになります。今の高校1年生は来年の3月末までに1回目を接種すれば、2回目・3回目も公費負担になるとのことですので、開始直後は高校1年生が殺到するのではと思います。すでに公費負担になっている市では、3割くらいの接種率という予想に反して7割を超えている現状とのことですので、年明けには対処を考えなければいけません。
 一挙に接種に来られると通常業務に支障が出そうですし、さりとて十分な説明もなしに次々と接種するわけにもいきません。予約状況によっては別に時間枠を設ければいけなくなるかもしれませんね。

2010年12月7日火曜日

芦屋エリアNO.1のクリニックに

 早いもので今年も残すところあと1ヶ月になりました。私が院長に就任しての1年目なのですが、何とか評判を落とさずにやって来れました。これも皆様のおかげです。
 夢中でやってきましたので実感は無かったのですが、気がつけば誇れる実績が出来てきたようです。卸の方や製薬会社さんから聞いたところでは、この芦屋エリアで
 ☆OC(低用量ピル)販売数 NO.1
 ☆子宮頸がん予防ワクチン(サーバリックス)接種人数 NO.1
 ☆プラセンタ(メルスモン)販売数 NO.1
だったそうです。
 実績が出来たことは嬉しいのですが、患者さんに喜んでもらっていなければ何の意味もありません。数字にとらわれず、これからも夢中でやっていこうと考えています。また、分娩を取り扱っておられる近隣の先生方の負担を考えれば、婦人科分野で当院が先頭を切って行くのはむしろ使命ともいえるでしょう。

2010年11月27日土曜日

新しいピル(OC)「ヤーズ」の反響

 先週このブログでも紹介した「ヤーズ」ですが、すでに当院ではかなりの処方数になっています。スタッフにも試してもらっているのですが、今のところ従来のものとの大きな変化はないとのことです。患者様からも飲み始めの気分不良とかを訴えるケースは今のところ皆無です。破綻出血(服用途中で出血が始まってしまう症状)が今後予想されるマイナートラブルですので、次周期に患者さんに感想を聞こうと思っています。
 やはりこれで、外来でのOC(低用量ピル)処方は格段に楽になりました。「ヤーズ」も含めて、患者さんの症状にあったOCをご提案すると従来タイプでもすごく納得して使用していただけます。
 しかし、私がお手伝いしている別のクリニックでは、私が外来している日に特に多く処方が出るようなので、私たちが「OC処方に慣れている」というのも一因なのかもしれません。避妊教育ネットワークの一員として、OC普及に努めてきましたのが一日の長となっているのだと思います。 

2010年11月14日日曜日

新しいOC(低用量ピル)

11月17日から新しいOC(低用量ピル)『ヤーズ』が発売になります。このピルは何が画期的かといいますと
①『月経困難症』の薬として保険適用がある。
②むくみが起きにくい。
③今までのものよりニキビにすごく効く。
ということです。保険適用があると申しましても薬価が高いので、3割負担でも1シート2700円近くすることになると思いますので、価格的メリットは従来のOCのほうがあると思います。しかし、今まで外来で『OCは元々避妊薬なんですけど、副効用を利用して生理痛や生理不順の改善薬として使うケースがほとんどです。』とご納得頂けるまで説明していたものが、『今度の新しい生理痛のお薬です。』とお渡しすることが出来るのは大きなメリットです。(高校生などに処方するときに親御さんにも納得していただくのはなかなか骨の折れることでした。)また従来からのOCユーザーの方にも、『ようやく時代が皆さんに追いついてきましたね』と服用の継続をお勧めしやすくなります。従来品にもそれぞれ特徴的なメリットがありますので、自分の服用しているものが、避妊薬ではなく『避妊効果もある治療薬』であると再認識していただけるものと思います。

 一応、芦屋エリアNo.1のピル販売数のクリニックですので、この話題は真っ先に触れねばなりませんね。

2010年10月28日木曜日

山手幹線開通

 今月の18日に山手幹線が開通しました。我が家もすぐそばなので、開通後の人・クルマの流れに注目しておりましたが思ったより人の流れは少ないなと感じました。あまりに人の流れが変わるようですと将来的にクリニックを自宅に移設することも考えようかなと思っていたので少し拍子抜けでした。まあ、住宅街ですので交通量が増え過ぎるのも困りますので、『家は家』『職場は職場』という今までどおりになりそうです。
 あと、先日このブログでもお話した会計事務所からのマーケティング事業への誘いは、我々の根気が続かないため中止となりました。データを出しても抽象的なアドバイスしか得られないうえ、実際の当院の現状を把握しきれていないように感じたからです。挙げた数字を分析してもらうより、実際現場を見て働いている人に事務方として戦略を練ってもらう方がしっくり来る気がします。今の当院ではそれは我々自身しかいないという結論に達しました。人任せで旨い話っていうのは無いですね。

2010年10月15日金曜日

こんなに早く…

 「職員のモチベーション向上のため、来院患者さんが一定数を超えると『寸志』を出します。」と宣言して9月1日から実際導入してみたのですが、なんと半分以上の日がそれに当たってしまうという事態になってしまいました。院内掲示でプラセンタのことを書いたのも原因なのでしょうか、なぜか中高年層の方が「お知り合いの方から聞いて」と急増中です。
 「先生、今日も越えたんですけどダイジョウブですか?」とコチラの懐を気遣ってくれるやさしいスタッフ!! でも、ダイジョウブな訳ないです。「申し訳ないけれど、来月からもう少しハードルあげてもいい?」とお願いしておきました。笑って許してくれましたが、こんなに早くクリアするとは一同驚きです。ちょっと設定が甘かったですかね。まあ、当院も底力がついてきたと言うことにしておきましょう。

2010年10月5日火曜日

ガイドライン

 最近、他院で定期的に更年期で受診されている方が、『あちらのクリニックは予約が取りにくいから』と言う理由で当院に来られるケースがありました。(若干失礼な理由のような気がしますが・・・(笑))
 そこでどのような治療をされているのですか?とお尋ねすると、差し障りのないホルモン療法(効果的とは思えない位の量の投与と言う意味)と漢方との組み合わせ。効果は出ていますか?とお聞きすると『それがあんまり変わらないんです。それもちょっと気になって・・・』との返事です。その先生を信頼されて通院している方に『その治療はちょっと・・・』と言うわけにもいきませんので、ガイドラインをお見せして、『このような処方量が今は一般的になってきているように思いますし、またご相談されたらどうですか。』とお答えしました。ご自分がどのような治療をしているかもご存知無いようでした。
 過激な治療でないだけに、『効果は無いけど副作用も無い、結局は時が解決』となることが手に取るようにわかります。更年期の治療ならご本人も医師もそれがおかしいと気づかないまま、『時間はかかりましたけどやっと最近調子が良くなってきました』でおしまいでしょう。でも不妊治療などではこれはどうですか?私の目には治療ではなく時間泥棒とさえ思えるのです。
 医療は試行錯誤の繰り返しなので決まった方法など本来無いのかも知れません。しかし、日本全国どこで治療を受けても同じような水準を享受出来るようにするのも医療者の役目です。治療にもスタンダードはあるはずだと追求する医師が多いからこそ、最近ではどの科も『ガイドライン』と言うものを作成しています。そのガイドラインも年々改定されていきますから、今現在『オレ流』『ワタシ流』でやっておられる方の治療が、スタンダードとなる日が来るのかも知れません。(絶対来ないと思いながら書いています。)
 でも、私は『以前はこれが正しいと言っていたけど、ごめんなさい。今はこれです。』と言うことを恥ずかしいこととは思わないのです。それでも今現在のベストを常に提供するべきでしょう?そう思いませんか。

2010年9月17日金曜日

政治の話2

 総理大臣も菅さんの続投となりました。まあ、この国は今のまま変わらないんでしょう。
 それにしても今回異様だったのは、今まで自民党時代に総理がコロコロ変わってもTV・マスコミも淡々と伝えるだけだったのに、全局が生中継で代表選挙を報道している様子です。結果はご存知のとおり僅差で菅さんが勝利したのですが、『大差圧勝』などと新聞の一面に報道されていました。
 小沢さんが勝っていたら、ドラスティックな変化があったのでしょうね。今回のヒステリックにも思える報道を見ていると、まことしやかにささやかれているこの国の支配層を争う権力闘争というものは、本当に存在し、それはすさまじいものなのだと実感しました。
 この国がどうあるべきかを一人ひとりが考え、その理念に近い政治家を選ぶのが大切ですね。抽象的な言葉しか発しない政治家が多すぎると思います。
 クリニックブログにしては話題が固すぎましたね

2010年9月11日土曜日

政治のお話

 今日は下の子の参観日のため母親業に専念ということで、クリニックは私が代診でした。座る椅子が足りなくなるような時間帯もあったようで、大変ご迷惑をおかけいたしました。
 民主党の代表選挙が報道されていますが、何でも新聞・テレビの世論調査とネットでの世論調査では全く違う結果が出ているそうですね。私は官僚主導型といわれる今の日本で、本当に政治主導になるには小沢さんのような人が首相になった方がよいと思います。菅さんが日本の顔って・・・誰も思っていないでしょう?先入観無しで小沢さんの言動を見聞きしていると案外理屈が通っているんですよね。誰がなっても2~3年は景気は良くないっていうのだけが皆の一致した意見なので、その間にパワーのある方に旧態依然とした部分を打破してもらいたいです。
 とはいえ私にやれることは日々診療にあたる事だけなのですが、『クリニックの未来』も政治経済の動向次第で流動的になりますので目が離せないところです。

2010年9月3日金曜日

プラセンタ療法の患者さんへの還元

 プラセンタの患者さんがかなり増えてきました。美容クリニックでも安価に提供しているところがあるので、もはや当院のプラセンタが格安と言うわけではありません。原因は『更年期障害』に適応があることでしょう。更年期(大体45歳から55歳位を指します)でホットフラッシュ(ほてり)などの強い方はまずホルモン補充療法の適応になりますが、血液検査の数値はそれほど悪くなくても調子の悪い方は非常に多くおられます。以前はそのような方には漢方をお勧めすることが多かったのですが、漢方は効果に個人差が大きく、その割りに値段も結構します。
 そこでプレ更年期(医学用語ではありません)に最近はプラセンタをお勧めしています。結構、調子が良くなる人が多いです。美容面での効用をご存知の方が多いせいか、接種に際し不安感を訴えられることが少ないのも強みです。保険適応になると窓口支払いがかなり安くなりますので、更年期に入っている方には大好評です。しかし、そうなるとそれ以外の年齢の方は損したような気分になるのでは?と考え、月6回(週1~2回ペース)注射される方には、同月7回目は『無料』とさせてもらうことにしました。
 病院経営してわかったのですが、正直そんなに儲からんのです(笑)。診療報酬は全国一律ですから、家賃や人件費の安い地域のほうが断然経営的にはお得です。結局『この地域の人に愛されるのが一番』という思いでやるのが、最もしっくりきています。そんな感謝還元です。あっ、でもちゃんと利益も出してますから心配せず打ちに来てくださいね。

2010年8月26日木曜日

モチベーションアップ?

 当院は午前を受付2人・看護師1人、午後は受付1人・看護師1人の体制でまわしているのですが、許容範囲を超えてしまうこともあり、その日はスタッフも診察終了後グッタリと言った感じです。経営する側になると全く気にならない(むしろ嬉しい?)のですが、勤務する方は『仕事は楽で時給が高い』に越したことは無いでしょう。
 勿論、ウチのスタッフにはそのようなことを口に出す人は誰もいないですが、雇用する側としてそれに甘えてはイカンなぁと感じていました。そこで9月から、午前・午後である一定数以上の患者さんが来院された場合、スタッフに『寸志』を出そうと決めました。お仕事で来院がギリギリになった患者さんにも今まで以上に笑顔で接することが出来ますし(笑)、少しゲーム感覚で面白いかなと思いまして・・・。ちょっとしたランチ代になりますからね。少しでもモチベーションアップになれば良いかなと思います。
 
 
 

2010年8月15日日曜日

クリニックの未来像 

 お盆休みを頂いております。近隣の調剤薬局が軒並みお休みになるので16日(月)まで休診としました。とはいえ、私は別のクリニックで土日当直しておりますが・・・。
 先日、ウチの契約している会計事務所の方から「新しく経営コンサルティングのようなことを始めるのでそのモデルクリニックの一つとして協力してくれないか?」と打診がありました。断る理由はありませんので受諾いたしましたが、早速「クリニックの理念は?」「クリニックの未来像は?」・・・と質問書を渡され、「ハテ?未来像って・・・」と頭を抱えてしまいました。
 『普段使いのクリニック』を掲げての子育てとの両立しながらのスタートですから、今のように患者さんも増えてくると「ボチボチ軌道に乗ってきたなぁ」とは思いますが、具体的な未来像まではイメージしていませんでした。試行錯誤しながら精一杯やってきたのみだからです。でも、このようなお話を頂くと言うことは、客観的な目から見て『もっと何かが出来そうだ』と映るのでしょう。
 実は仕事に対するアイデアは割と持っているのです。でも、人との出会いを味わいながらゆっくりと進んで行きたいという思いもあります。最近の自分の中では『攻める経営』よりも『楽しむ経営』が気持ちを占めており、コンサルトする側からは歯痒く見えるかもしれません。

2010年8月5日木曜日

資格取得しました

当院の看護師1名に『受胎実地指導員』と言う資格を取得してもらいました。1週間東京で講義と筆記試験をみっちりと受けてもらい、今後ピル処方のエキスパートとして活躍してもらおうと思います。試験はみんな受かるように出来ていたみたいですが、「首席合格でした!!」と報告してくれました。(ガリ勉ですねー)
彼女の資格取得に合わせてクリニックも臨時休診にさせてもらったので、今週は目の回るような忙しさです。芦屋は住宅地だから午前診の方が夕診より多いですね、なんてブログで分析していたら、この猛暑のためか夕方から来られる患者さんの方が多くて、結局この手の予測は当てにならんと言う結論に達しました。
またお盆にお休みを頂きますので、その分頑張って診察にあたらせていただきます。勤務医の時代は、忙しいと半泣きになっていましたが、開業すると忙しいほど充実する気がします。心構え一つで変わるものですね。

2010年7月16日金曜日

お産の話

 以前働いていたクリニックで今も週2回ほど非常勤でお手伝いさせてもらっています。昨日も2件分娩を取り扱いましたがいずれも現代医療の助力がなければ危険な状態になっていたであろうと思われる症例でした。母児ともに元気で事なきを得ましたが、医療者側からはハラハラの展開でした。
 クリニック経営も大変ですが、分娩と言う仕事はやはり強度が違います。何年やっていても緊張感が薄れたことがありません。しかし、昨今の産科医不足もありますので、微力ながらしばらくは分娩にも携わっていこうと考えています。
 そういえば、先日ある助産院が新生児にビタミンKを投与せずに死亡させてしまい訴えられると新聞記事が出ていました。かわりにレメディ(?)という砂糖粒みたいなものを与えられていたとの事です。ホメオパシーとかいう民間療法らしいのですが、巷にあふれる健康食品も含め、基本を押さえた上でのトッピング程度に考えておかないと痛い目にあいます。
 妊娠・出産の分野はとかく『自然で…』と言う言葉が独り歩きします。私はある著書の一節にあった自然はどんな人間に対しても自動的安全や成功や生き残りなど保証しない。』という言葉を肝に銘じながら日々の診察・分娩にあたっています。医療現場ではハーブティーとアロマで「はい、ナチュラル」と言うわけにはいきません。

2010年7月6日火曜日

最近の外来

 4年目に突入して間もないですが、最近午前の診察予約が慢性的にいっぱいになってきました。数は多くてもプラセンタ注射だけの方もいらっしゃるので、今のところは対応できています。副院長の日はもちろん、月曜日の私の午前診も結構来院していただけるので、午前と午後の外来患者数は2:1ないし1.5といったところでしょうか?梅田や三宮といったターミナル駅では夕方5時からが1日のピークというクリニックもありますから、駅近とはいえ芦屋はやっぱり住宅地だなと実感します。
 今後混雑してきた時に対応するにはどうすれば良いかと考えて、看護師さんの一人に受胎実地指導員という資格を取ってもらうことにしました。避妊指導のエキスパートのような資格なので、ピル処方時の詳細な説明や思春期教育に一役買ってもらおうと思っています。丸1週間連日みっちりと講義を受け資格試験に合格しないといけません。大変だとは思いますが、ガッツがある彼女なので期待しています。
 あとスタッフ募集の件は、新しい方がすぐに仕事を覚えてくださっているのと辞めるかもと言っていた方が時間をやりくりして仕事を続けられそうとのことで事なきを得ました。皆様お騒がせしてすみませんでした。ではまた明日もお待ちしています。
追記)プラセンタエキス『メルスモン』を優先的に供給してもらうことになりました。遠慮なく射ちに来てください。

2010年6月29日火曜日

スタッフ募集

 今回のスタッフ移動は結構うまくいくかなと思っていたのですが、『好事魔多し』で新スタッフの一人が家族の怪我で急遽入れなくなってしまいました。
 女性スタッフを雇う上で常に問題になるのは、個人よりも周囲のトラブルです。子供や親の介護といったものは女性側に依存することが多く、それに掛かる費用とパート収入とのコストパフォーマンスなどを比較するとどうしても仕事の方を割愛せざるを得ません。企業側も余剰人員を抱えれるほどの余力はありません。私は仕事というものに対する『爽快感』が『生活感』を上回らない限りこの問題は解決しないと考えています。受付スタッフや看護師さんがどうすれば『爽快感』を感じてもらえるのか常に苦心しておるのですが、自身にも『生活感』が襲う時があり難しいところです。
 とまあ愚痴はさておき、当院の新規スタッフを1人募集しますので、ご興味のある方はお電話お願いいたします。TEL 0797-25-0401です。『爽快感』味わってみませんか?
(7月6日追記 おかげさまでスタッフの目処が立ちましたので募集を終了させていただきます。)

2010年6月25日金曜日

スタッフ人事

 スタッフの一人が以前より兼務していたフィットネスの職場からの要請で当院での仕事を減らしていく事になりました。せっかく慣れてきたところで非常に残念です。元々そちらが本業なのでやむをえないなとは思いますが・・・。
 またスタッフ探しをしなくてはと思っていたところ、他のスタッフが知り合いを次々と紹介してくれたため何とか一息つけそうです。新スタッフが軌道に乗るまでは前述の彼女にも手伝ってもらえるようなので今回の人事は円滑に進んでいます。新スタッフの一人は偶然にもウチの親と同郷(かなり田舎です!)というまたもやミラクルなご縁を頂きました。もう一人の方とも土曜日に面接させてもらいますが、スタッフからの紹介なので間違いないと思います。
 彼女が抜ける穴は痛いですが、皆でカバーしていきたいと思います。そして、自分の夢に向かって踏み出す彼女を気持ちよく送り出してあげたいと思います。パーッと飲みましょうかね。

2010年6月19日土曜日

誇りに思います

 先日、いつもプラセンタを射ちに来られる患者さんから差し入れをいただいたとスタッフから話がありました。それも「先生にはナイショよ…」と、いつも顔を合わせる受付さんと看護師の二人に宛ててでした。「皆で分けませんか…」という二人の少し照れたような顔を見ながら、せっかく君たちが頂いたものだからとその気持ちだけ頂くことにしました。
 二人ともすごく頑張り屋のスタッフで、しかも美人!なので当院の「ツートップ」とも呼べる存在です。患者さんにもその頑張りを認めていただけたのは私にとっても誇りに思います。頼りない院長の周りでテキパキ働くスタッフの姿が輝いていたのかもしれません。皆さんも差し入れは不要ですけど、気軽にコミュニケーションしてくださいね。

2010年6月13日日曜日

講演依頼

 先日の会合から懇意にして頂いている養護教諭の先生から、今度は9月ごろに高校1年生200人の前で講演してくれないかという依頼がありました。もちろん快諾したのですが、考えてみると今まで看護学校の生徒さん50人位を相手に授業をした事はあるのですが、さすがに200人となるとちょっと緊張してきました。まあ、自分の高校時代を考えてもあまり堅苦しい話をしても耳に入らないと思うので、気楽な雰囲気の講演にしたいと思いますが、生徒さんの将来に少しでも役に立つことを伝えられたらと思います。今から話の構成に思いを巡らせております。
 
 

2010年6月11日金曜日

プラセンタ 2

 せっかく確保したのもつかの間、やはり供給不足は改善しないようです。業者さんが少ない在庫から当院にまわしてくれたようですが、次回入荷のめどが立っていません。
 しばらくは接種回数の制限を行うことで凌ぐしかないようです。皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解ください。8月くらいには安定供給できるのではというメーカーからの返事です。

プラセンタエキス

 当院でも価格設定の見直しと治療の目安を掲示してからプラセンタエキスを接種される方が大変多くなってきました。しかし、「ラエンネック」というプラセンタエキスが工場生産ラインで不具合があり8月ごろまで供給停止となってしまいました。そのあおりでもう1社の「メルスモン」というプラセンタに需要が殺到し、こちらまで供給困難になってしまいました。
 「メルスモン」は更年期障害で保険適用があるためウチでは美容目的より治療目的で打っている方が多いので困っていたのですが、何とかメーカーに頼み込んで優先的に確保させてもらいました。この間に接種回数を減らすなどご協力いただいた患者さんにこの場を借りてお礼申し上げます。このまま安定供給できるよう努力してまいります。

2010年6月1日火曜日

企業健診

 会社の福利厚生で従業員の方の健康診断を助成しているケースは多いと思います。今までは健診センターに行ったり、健診業務を請け負う会社から検診バス・医師などを派遣してもらって事業所内でするケースが多かったように思います。しかし、最近では企業が上限幾らまでという形で助成し、会社所定のフォームを持参して個人が近医で受診するというケースも増えてきているようです。当院でもそういう患者さんが何人か来られます。
 しかし、先日近くの事業所の方から20人程の検診を依頼したいとご連絡を頂きました。企業からの直接依頼ははじめてでしたので戸惑ってしまいましたが、地元企業を応援できるならと引き受けさせていただきました。料金も実は改定前の少し安い値段を伝えたのですが、あとで妻から「芦屋の会社なので少し応援させてもらいます」と先方に言っておかないと想いが伝わらないよと注意されました。確かにそうでした。すぐに返答せねばと動揺してしまっていたようです。
 今回のケースを滞りなくクリアできれば当院のノウハウも蓄積されますし、地元企業にもメリットは多いと思います。当院ならではの気軽に質問できる検診スタイルを確立できたらと思います。またご報告させてもらいます。

2010年5月20日木曜日

人の縁とは

 最近運動不足が目に余っておりまして少しスポーツを始めました。そこでよくご一緒させていただく奥様方から、「実は『阿部ちゃん』って陰で呼んでいたのに、婦人科の先生だったのね!」と声を掛けていただきました。聞けば、開院当初に来ていただいていた患者さんのご家族とお知り合いで、その方の経営するスポーツジムで当院をいつも宣伝してくれていて、ふとホームページを見てみたら私が出てきて驚いたとの事でした。
 そのご家族のことはよく覚えていて、まだ患者さんも100人目位だったと思います。診察が終わったあと、一緒に来ていた患者さんの妹さんが「このクリニックみんなに紹介してあげる!」と言いながら開院のチラシをパッと2,3枚持って帰られたのです。いつもどおり、今までやって来た様に対応しただけです。でも、この時に「自分たちは認められる」と直感しました。まだ医院としては閑古鳥の鳴く手探りの状態でしたが、医院経営の不安に対する強力な心の支えとなったものです。
 あれから患者さんの数も3000人近くとなりましたが、今も変わらぬ応援を頂いていると聞き胸が熱くなりました。「せめて自分にかかわった人だけでも幸せになってもらいたい」とのモットーで、また明日からも丁寧な診察を心掛けたいと思います。期待に応えねばいけません。

2010年5月8日土曜日

3周年を迎えました

開院3周年を迎えました。あっという間の3年間でしたが、こうして無事にやって来れたのも皆様とスタッフのおかげと思っております。全く地盤の無いところからの開業(業界では落下傘開業と呼びます)でしたが、少しは認知されてきたかなと自負しています。
自分たちは夢中でやってきましたので3年間という時間に実感が無いのですが、最初は下の子がまだハイハイしていたというスタッフの言葉に時の流れを感じました。
とはいえ、まだまだ若いクリニックですから皆様には今後も変わらぬご愛顧をお願いいたします。試行錯誤しながらも最善の医療を提供していきますからね。

2010年4月29日木曜日

液状細胞診

 先週から当院の子宮頚がん検診は「液状細胞診」という方法で行っています。これは従来の「直接塗抹細胞診」に比べて①やや精度が高いのと②不適正標本という判定しにくい症例が少なくなるのがメリットです。また、「要精査」になった場合も同じ材料を使って子宮頚がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の存在を確かめることが可能です。
 芦屋市の市民検診では従来法となりますが、市の補助があるので患者さんの費用負担が少なくて済みます。費用は数百円の差ですが、検査精度の差はわずかですので芦屋市の方は今までどおり市民検診を利用した方がお得と思います。(来院いただくだけで受けれます。手続きは無用です。)
 「液状細胞診」は以前は追加コストが必要だったのですが、検査業者さんの協力を頂き追加コスト無しで受けてもらえるようになりました。当院は神戸市、西宮市の方も多く来られるので、その方々には「液状細胞診」のメリットを享受していただき、芦屋の方は費用メリットを享受していただくことができるという訳です。
 もうすぐ開院して3周年、4年目のスタートになりますが、他より半歩前に出たクリニックであり続けたいと願っています。

2010年4月10日土曜日

また雑誌に載りました

 今度は「マキア」という婦人雑誌の増刊号「マキアロワイアル」という本に掲載されました。
 記事の中に更年期を中心とした婦人科疾患の特集があり、その中の「華フォー世代(華の40代のこと)の全国産婦人科31」というのにリストアップされました。近畿でリストアップされたのは5軒だけで何故ウチのクリニックがその中に選ばれたのか不思議なのですが、更年期治療にも力を入れているというのがどこからか伝わったのでしょうか?
 出版元の集英社の女性編集者の方から掲載の許可を確認する連絡が入ったときは、「お金がかかるようなものには載せませんよ」とか「どなたかの紹介ですか?」などといぶかる質問をたくさんしてしまいました。
 それでも「もちろん掲載料など頂きませんのでご安心ください。」、「記事内容も医学的にしっかりとしたものとなるようにします。」などと一つ一つ丁寧に対応していただき、しまいにはこちらの無礼が恥ずかしくなりました。スミマセンでした。(「リストに載せるだけでどんだけ慎重になっとんねん!」と思われたことでしょう。)
 選ばれた基準が全く謎なのが気になるのですが、当院のブランド力が上がって良かったと思います。たぶんどなたかがお声掛けしてくれたんでしょうね…患者さんかな?こういう事って続くんですね。

2010年4月1日木曜日

雑誌に載りました

「雑誌に載りました」と言っても、「Precio(プレシオ)」という医師向けの雑誌です。医療に生きる女性たちというコーナーにウチの副院長が掲載されました。クリニックにも置いておきますのでまたよかったら見てください。写真より実物の方が良いというコメントをお待ちしております(笑)。
 あと4月から当院で取り扱うコスメ類をちょっと整理しまして商品数を絞り込み、その代わりどなたでも注文しやすく掲示しようと思います。元来、コスメ部門はこちらの興味本位で始めたので、お声を掛けていただいた患者さんにだけ提供していました。しかし、最近では診察の終わりに「病気の事とは関係ないのですけど…」とコスメの説明を求める方がたくさん増えてきました。その裏には遠慮して言い出せない方もいるのでは?と考えた次第です。当院は美容皮膚科ではありませんのでたくさんのものは用意出来ないのですが、その分効果のあるものをリーズナブルな価格で提供出来るというメリットがあります。(こちらは本業ではありませんので…)乞うご期待。でもたまには婦人科検診もしてくださいね。

2010年3月27日土曜日

養護教諭の方々との勉強会

 昨日、芦屋国際中等教育学校で芦屋・宝塚地区の養護教諭の方々との勉強会に参加してきました。今回は主に子宮頸がんワクチンについての説明をさせて頂きました。小規模のアットホームな会合でしたが、たくさん質問も頂いて活気あふれる良い勉強会になったと思います。1時間半ほどの時間があっという間に過ぎたような気がします。このような機会を与えていただいたことをこの場を借りて感謝いたします。(次回はこちらからもっと先生方に質問をぶつけて行きたいと思っています。)
 これからも一緒に思春期教育を頑張っていきましょうね!

2010年3月14日日曜日

「事実」と「意見」

先日読んでいた本の中で、「事実」と「意見」ということについての記載がありました。最近の新聞・テレビの報道姿勢にうんざりしていたのですが、これを人に伝えるのに的確な表現が見当たらずモヤモヤしていた時にこの二つの言葉に出会いました。客観的な「事実」という情報が欲しいだけなのに、「意見」が散りばめられた情報の多いこと…。取捨選択しながら情報収集しています。同様に感じておられる人も多いと思います。
産婦人科分野では奈良県大淀町の「妊婦たらいまわし(このような表現自体許し難いです)事件」の顛末はメディアが一方的な「意見」を著した一例です。結局この事件は刑事はもちろん民事も遺族側の全面敗訴となりました。しかし当初の医療ミスを思わせるようなセンセーショナルな報道は遺族や医療従事者の心を折るに十分なものがありました。皆さんの中にも医療事故という印象を残したままなのではないでしょうか?「事実」だけを報道していたら問題点のみが浮き彫りになったはずです。
自身の体験でも、私をドキュメンタリー番組に取り上げてくれたテレビ局のプロデューサーさんは何日間も丁寧に取材しながら「印象に残った場面や言葉を積み上げていって、後は視聴者に感じてもらいます。」と語っておられました。しかし、その後に来た某局は「ここで会議してる様子とか撮らせてくださーい。」と自分たちの描いた絵にのせようと突貫工事の様相でした。(ネガティブな放送でなかったのは幸いですが。)メディア業界の中でもそれぞれ葛藤はあると思いますが、受け取り手側である私たちもしっかりと吟味しないといけません。

2010年3月8日月曜日

ブログ始めて早一年

今日は外来が大変多くお待たせした患者さんにはご迷惑をお掛けしました。高校生から76歳の方までと当院らしい幅広さでした。
さて、このブログも開始から約一年が経ちました。本日は午前・午後ともに「男性」医師である私が担当しましたが、以前ブログで嘆いていた「絶対女医さん希望」という方も今はすっかりいなくなったなと実感します。「奥さんの方に診てもらって…」とか「旦那さんの時に話したんですけど…」というフレーズをよく耳にするようになり、夫婦でやっているクリニックという認知がかなり広まってきた気がします。
そういえばブログ第一回は「まつ毛美容液」の話でした。あの美容液は結構売れたのですが、最近はまつ毛育毛効果のある薬があって副院長もスタッフもそちらを使っています。「育毛剤があるのに今さら美容液じゃアカンやろ?」とのことです。先日も「また(まつ毛美容液)置かないんですか?」と患者さんに聞かれたみたいですが、「今は育毛お試し中です(笑)!」と即答。私などから見れば去年勧めていたものをいきなり「今はコレよ」みたいに翻してよいものかと思うのですが、女性陣には関係なし。美容は「実力第一主義」といわんばかりです。またその患者さんも「それってどんな薬ですか!!」と興味津々で身を乗り出してこられたとの事です。そのあたりの感覚とか切り替えの早さって言うのは本当に女性のたくましさを感じますね。

2010年2月25日木曜日

新しい美容化粧品

 最近コスメの話がご無沙汰でした。トレチノイン療法は近年では決定版なので、相変わらずイチ押しとさせていただいています。しかし、先日また新しいコスメの紹介がありましたので、ちょっとスタッフやその周辺の方で試してみようと思います。美白化粧品としてトレチノイン程の強力さは無いと思われますが、赤くなったりする期間が無いのでこれで満足という方も出るはずです。詳細はまた後日お伝えします。
 あと、自分たちで勝手に化粧品作って試しているものがあるんです。創傷治癒効果のある薬剤を入れた化粧水なんですけど、これは私自身も毎日使っています。肌が弱いのに髭剃りをしなくてはいけないのでよく肌荒れするのですが、これを使い始めてから快適です。他のスタッフも「肌の調子が良くなった。」と言っては何度も持ち帰っています。もう試用の域は超えている状態です。こちらは院内掲示してご希望の方にもお分けするようにしたいと思います。(たくさん作る予定はありませんので、ブログでの紹介は今回のみにさせてもらいます。)
 

2010年2月18日木曜日

避妊教育について 2

 『4月1日に妊娠が成立したら、いつ出産になるか?』という問題ですが、正解は12月25日のクリスマスです。エイプリルフールに子を宿すとクリスマスプレゼントは赤ちゃんと言うことです。「十月十日(とつきとうか)」なんて思っていると1月、2月位って思ってしまいますよね。(これは数え月の影響でしょうか?)そして、それがもし望まない妊娠であれば、最長でお盆までに結論を出さなければ中断は出来ません。
 こういうことは学校で教えちゃいけないんだそうです。産婦人科医が講演に呼ばれても、中学校ではここまで高校ではここまでって決まっていると苦笑されている先生もいました。現場の教師の方も大変だと思います。上からのお達しと現場とのギャップは相当あるでしょう。固いことばっかり言っていては生徒さんたちの頭には残りません。

2010年2月14日日曜日

避妊教育について 1

 最近また高校生の受診が増えています。生理不順などの一般的相談がほとんどです。その時に「学校で習ったかもしれないけれど…」と前置きした上で月経の仕組みを説明しています。「何か習ったのは覚えてるけど」と言いつつも「へー」と感心してくれます。あんまりちゃんと教えてもらっていないんですよね。大人になってもちゃんと理解している人は少ないです。
 月経を理解することは、妊娠を理解する一歩です。実はここ数年、人工妊娠中絶における10代比率は低下していますが、30代・40代が多いのです。結局は全年代で月経に対する理解が乏しいということです。先日の避妊教育の会合では、「やっぱり教育だね…」という話になっていました。でも教育現場に全責任があるわけではないです。学校教育のカリキュラムでは避妊について教えられる範囲が決まっており、しかもそれはとても実践的といえるものではありませんからね。
 面白い話をしてくださった婦人科の先生がいらっしゃいました。実践的な知識を持っているか試すため、こんな質問をするのだそうです。『4月1日に妊娠が成立したら(危険日に避妊に失敗したら)、赤ちゃんはいつ生まれると思う?』
 さあ、皆さんさっと答えられますか?
 

2010年2月11日木曜日

HPV検査に関するあれこれ

 新体制で始まった2010年も1月中はややバタバタした感じがありましたが、2月は落ち着いています。子宮がん検診の時にHPV(ヒトパピローマウイルス)検査を希望される人がますます増えてきて、受託業者も「結構、希望される人が多いのですね。」と驚いておられました。
 先日ある会合に参加した折、避妊教育で有名な地方の先生が「HPV検査なんて高いからしなくていい。1万円位するでしょう?ワクチン打って癌検診しとけばいいのよ。」と発言されていました。ある意味正論なのですが、前半部分に若干の違和感がありました。(しかもウチは¥4200円だし…)
 何種類ものハイリスクHPVを同時に持っている人は少なく、今回のワクチンはそのうちの主要な2種類に効果があります。片一方を持っていたとしても、もう一方のタイプにはワクチンによる予防効果が期待出来るということです。ですから、「検査すること」と「ワクチンを打つこと」は別物です。また20代前半の方はHPV検査で疑陽性の人が多く検診意義は低いと言われています。世界的にもそうですし当院でもこの年代には勧めていません。(注)していけないというわけではありません。必要性が低いということです。
 しかし、20代後半からの人にはどうでしょうか?そもそも、子宮がん検診で再検査が必要になった時に、ハイリスクHPVを持っているかどうかは大きな問題です。HPV(-)であれば当面心配は要りません。しかし、HPV(+)なら、この先前癌病変といわれるところに進む可能性が高くなります。白黒がつけやすい検査ということです。ですからHPV検査が「検診」の段階で必要かどうか議論が分かれても、「診断」には重要であるというのは議論を待ちません。
 でも、それならばコストさえ見合えば「検診」の時についでに調べて欲しいという方も出てくるはずです。(現に多いですし)。ワンステップで結論が出るからです。後は検査費用が「高い」と思うか「妥当」と思うかだけであり、いずれにせよ「しなくていい」は誤解を生むでしょう。まあ、今後指針が出てくるでしょうから、それまで当院としては「安心を買うか」「こまめに検診に来るか」を利用者に選んでもらう今のスタンスで行こうと考えています。
 客観的な費用対効果の議論よりも、「ちょっと調べてもらおうかな」「もっと安かったら調べてみたいなー。」って仰るその現場での主観的な声自体が既にガンへの関心を高めていることになっている。私はそこが一番重要であると考えています。

2010年1月24日日曜日

HPVの検査、ワクチンの出足

 このブログでもよく話題になるHPV(ヒトパピローマウイルス)検査ですが、子宮がん検診のついでに調べる人が増えてきました。また、子宮頚がん予防ワクチン(サーバリックス)の接種も予想以上です。梅田・三宮などにある規模の大きいクリニックならまだしも、このエリアではかなりの出足じゃないでしょうか?
 当院では1回¥16800(税込)とさせていただきました。3回接種が必要です。値段設定については私達二人が会員となっている「避妊教育ネットワーク」の日本各地の先生方のご意見を参考に決めましたが、結果的には「安い方」に入ってるようです。値段で決める人はこのエリアでは少ないですが、安いに越したことはありません。まあ、それよりは「あのクリニックって、検診とか頑張ってるしなぁ・・・」という認知が広がってのこの出足であると嬉しいです。
 ちなみにハイリスク型HPVを持っているかどうかを調べる検査は¥4200(税込)です。病院って結構値段が分からない事が多く、よく質問されるので書いておきます。あと保険診療部分はどこも同じですからね。芦屋にあるせいか「高い」んじゃないかと思われる人もいるかもしれませんけど、高いのはクリニックの賃料だけですから・・・(涙)
 今回のHPVワクチンに関しては免疫を付けるため3回接種が必要なので、途中で脱落のないように接種者のフォローをしっかりしていきたいと思っています。2回目、3回目で接種時期を忘れる方がいてもお知らせできるようにしていこうと考えています。

2010年1月16日土曜日

本読んでますか?

皆さんは本ってどれ位読まれますか?
家の本棚が一杯になってきて「整理したら・・・」とお叱り(笑)を受けまして、先日「ブック・○○」に引き取ってもらいました。政治経済の単行本を中心に80冊位です。取り置いた本もあるんで、大体この3年間は月2~3冊は最低読んでいることになります。本はネットで買うことが多く一度に2,3冊注文しますので、まあそんなとこでしょう。
私は本に線を引いたりすることがない(医学書など辞書的に使用する本は数値の見間違いがあってはいけないので線を引きます)のでどの本も結構綺麗です。でも買い取り額は7015円でした。古本80冊=新本4冊って事ですよ。まあ、また引っ張り出して読むって事はしないでしょうから仕方ないですけど、妙に寂しくなりました。前回売った時も同じ気持ちになりましたが「ああ、あの本もう一度読みたい」っていうのは結局無かったので、今度も間違いないはずだと自分に言い聞かせています。
この3年間で印象に残っているのは副島隆彦氏の書かれた本ですね。世の中の仕組みの裏側が舌鋒鋭く書いてあって、読んでからは新聞・テレビといったマスメディアをまともに信用しなくなりました。政治・経済予測などもバシバシ当たっておりスゴイです。それを思えば、売るに値する本も結構ありましたね。誰の本かはここでは書きませんけど・・・。
皆さんもおすすめの書籍があれば教えてくださいね。

2010年1月7日木曜日

新年スタートしました

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。
私は診療体制が変わって心機一転!と思いきや意外と生活は変わっていないです。(勤務体制の変化だけなので当然といえば当然ですが…)もっとメリハリつけていかなければいけませんね。
今年から火曜日の午後も診察を始めましたが、初日から結構利用していただけました。周知が徹底しておらず誰も来なかったらどうしようかなと考えていましたがいつもの午後診となりました。ちょっとホッとしました。これからも気軽に利用してください。
今年も日常診療で気付いたちょっとした出来事や情報を発信していきますので、このブログ覗いて下さいね。

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芦屋市, 兵庫県
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