最近また高校生の受診が増えています。生理不順などの一般的相談がほとんどです。その時に「学校で習ったかもしれないけれど…」と前置きした上で月経の仕組みを説明しています。「何か習ったのは覚えてるけど」と言いつつも「へー」と感心してくれます。あんまりちゃんと教えてもらっていないんですよね。大人になってもちゃんと理解している人は少ないです。
月経を理解することは、妊娠を理解する一歩です。実はここ数年、人工妊娠中絶における10代比率は低下していますが、30代・40代が多いのです。結局は全年代で月経に対する理解が乏しいということです。先日の避妊教育の会合では、「やっぱり教育だね…」という話になっていました。でも教育現場に全責任があるわけではないです。学校教育のカリキュラムでは避妊について教えられる範囲が決まっており、しかもそれはとても実践的といえるものではありませんからね。
面白い話をしてくださった婦人科の先生がいらっしゃいました。実践的な知識を持っているか試すため、こんな質問をするのだそうです。『4月1日に妊娠が成立したら(危険日に避妊に失敗したら)、赤ちゃんはいつ生まれると思う?』
さあ、皆さんさっと答えられますか?
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