2009年12月29日火曜日

今年を振り返って

約4年間お世話になった産科クリニックの方も来年から非常勤となり週2回ぐらいの勤務となります。医療崩壊が叫ばれるようになってからもいち早く産科医の待遇改善に乗り出したり、従来は認められていなかった医師の派遣業の認可を取得したりと結構画期的なクリニックです。診療内容もエビデンス(根拠)に基づいたしっかりとしたマニュアルを構築しており、当院にもそのノウハウを活用させてもらいました。メディアにも取り上げられてTV出演したことも良い思い出となっています。患者さんも最初はどんな医師か不安だったのではと思いますが、今は勤務日数が減ることだけでも残念がってくださり本当に医師冥利に尽きます。
そして阿部レディースクリニックも2年半経ち、皆様の支えのおかげで今年も仕事納めを無事迎えることが出来ました。芦屋の地でも全くゼロの状況からの開院でしたが、二人が今までしてきたとおりのことをすれば道は開けていくのだなぁと感じています。
来年も患者さんのためにアタマとカラダに汗をかいていきたいと思います。私たちが見返りに頂くのは「信頼」です。人から認められたいという「マイルドな名誉欲」がこの仕事のモチベーションと考えています。(ただ患者様のために…なんて嘘くさいでしょ?)
それでは皆さん良いお年をお迎え下さい。

2009年12月25日金曜日

子宮頸癌予防ワクチン発売

子宮頸癌予防ワクチン(HPVワクチン)が発売されました。
当院でも入荷したことを告知しましたところ、今日の午前・午後だけで予約問い合わせが結構ありました。娘に打ってあげたいというお母さんが多いです。驚くのが結構皆さんよくご存知だということです。3回接種だということも今日の午後に来られたお母さんはご存知でした。そこで各年代毎の有効率などをお知らせし、公費負担になるのはまだ先になりそうですと説明したところ、「費用対効果からも十分納得できるし、17,8歳の娘を抱える親としては公費負担など待っている場合ではなく今が大事なんです。」とおっしゃってました。「そう、そこなんですよ!」と思わず唸ってしまいました。(ああ、この地域で開業して良かった・・・)
その方は、ご自身のHPVウイルスの有無を調べるのはどうしたら良いのかということも質問されたので、年初よりハイリスク型HPVテストを¥4200で提供できるようになること(これは従来に較べて格安です。)をお伝えしました。この検査については院内掲示でもまた貼り出しておきますね。
啓蒙活動も草の根から始めなくてはと考えていましたが、これだけ皆さんの意識が高いと案外浸透するのは早いかもしれません。

2009年12月20日日曜日

スタッフの才能

来年から若干体制が変わることはお伝えしましたが、何かと慌ただしく過ごしています。
今年はスタッフの入れ替わりもありましたが、皆がんばってくれていて良いメンバーになっています。
ウチのスタッフには元患者さんだった方、英語ペラペラで外国人の患者さんが指名で来るような方、現役ヨガインストラクター、など個性派がそろっています。仕事を離れるとこっちが教えてもらう事のほうが多いですね。(なぜか京大生の母が多いので育児法を聞いたり(笑)・・・) 今後各々のスタッフの個性をクリニックに生かしてもらう術はないかと思案中です。
ヨガとかは結構役立つんじゃないですかね?また聞いておきます。
皆さんも、医師はもちろんでしょうがスタッフにも注目してみてください。

2009年12月10日木曜日

来年に向けて

少しブログをお休みしてまして申し訳ありませんでした。来年からの診療に向けて色々動いているうちに時間が経ってしまいまして・・・。
①2010年1月より火曜日の午後も診療を行うことにしました。②院長:阿部善継、副院長:阿部あや 、と院内呼称を変更します。
当院も軌道に乗ってきた感はありますが、まだまだ夫婦が目指している形には近づいていません。私が二つのクリニックを掛け持ち(しかも一つは産科クリニック)、妻も家事とクリニックの掛け持ちで、多忙な割に腰が据わっていない苛立ちを感じ始めておりました。そこで私が来年の年明けから産科クリニックの方を非常勤にして、当院の診療に軸足を置くこととなりました。
この体制で余裕が出ましたら、近隣の中学・高校への避妊教育などの啓蒙活動をしていきたいなと思います。少しは理想に近づけるでしょうか。これからも応援お願いいたします。

2009年11月17日火曜日

プラセンタエキス値下げ

 プラセンタ注射に再注目してます。知り合いのクリニックも値段を下げたら患者さんに大変喜ばれたと聞き、ウチのクリニックも還元しなきゃいかんなぁと思い立ちました。
 お蔭様でクリニックも忙しくさせていただき、紹介で来られる患者さんもどんどん増えてきてます。そのお一人お一人の期待に応えるべく奮闘していると、どうしても診療に埋没してしまい当初決めた自費診療の値段設定とかを見直す機会を失っていました。プラセンタも開院当初は安い方じゃないのかなぁと思っていたのですが・・・。
 慢性肝炎・乳汁分泌不全・更年期障害の方には保険適用もありますのでご相談ください。安全性は高いですが効果が実感できなければ意味がありませんので、当院では各症状にあわせて治療期間の目安を作りました。漫然と診療するのが苦手なんです。美容クリニックではありませんので、このようなことをきっかけに婦人科検診にも目を向けて頂けたらと思います。

2009年10月19日月曜日

子宮がん検診で精密検査が必要といわれたら 3

 「行ったらすぐに検査してくれると思っていたのに・・・」とこぼした方がいらっしゃいました。確かに自分の体のためとはいえ、働く女性にとって平日に3回も仕事を休むのは大変なことです。しかも、まだ病気と決まったわけでもないからです。
 そこで検査の説明結果は夕診もやっているクリニックで行い、当日受診すればすぐに検査していただけるように出来ないものか?と考えました。ある意味一番大切なところを引き受けていただく訳ですが、がん検診の啓蒙のためには今後も必要性が高まるはずです。
 しかし、開院3年目の新参クリニックの厚かましいお願いを聞いてくれるだろうか?生意気と思われるかな?結果は・・・取り越し苦労でした(笑)。
 すぐに「やりましょう」と市立芦屋病院の先生方が手を挙げてくださいました。毎週金曜日と第2・第4水曜日なら特殊検査のために時間を工面していただけるとのことでした。これで患者様にも安心して検診を受けていただけると思います。
 これでアフターフォローの整備も出来ましたので、皆さんもぜひ検診にいらしてください。

2009年10月18日日曜日

子宮がん検診で精密検査が必要と言われたら 2

 「要精査」となった場合の再検査やHPV(ヒトパピローマウイルス)のチェックはクリニックレベルで十分可能ですが、問題はコルポスコープ(膣拡大鏡)による組織診断が必要になった場合です。悪性腫瘍の分野を熱心にやっておられた先生は別にして、個人クリニックでこの顕微鏡を準備しているところは非常に少ないのです。また検査結果によっては手術治療の必要がありますので、多くは近隣の大きい病院に紹介しているのが現状でした。
 私たち夫婦も今まで大きい病院の勤務医をやっていて同様の依頼を受ける立場でしたが、麻酔の必要もない検査とはいえ、器械の準備や観察には案外時間がかかるものでした。また検査後の出血の処置などもあり、外来の合間にちょっと診ましょうとはなかなかいきません。そこで、初診の時は検査の説明と検査の日時を決め、後日改めて来院していただいて検査という手順を踏みます。そして、1,2週間後に結果報告です。正直言って、この一連の診察手順に僕自身疑問を抱いたことがありませんでした。患者さんの側も病院とはそんなものだと思っていたのではないでしょうか。
 ここに意外な盲点があることに気付かされる出来事がありました。(つづく)

子宮がん検診で精密検査が必要と言われたら 1

 新型インフルエンザが若年者を中心に猛威をふるっていますが皆様は大丈夫でしょうか?
 さて、子宮頸がん予防ワクチンの発売も間近になり、最近では市町村の「無料クーポン」などと相まって当院でも子宮がん検診で来院される方が増えてきた感があります。 元々検診とは、症状の無い方に行いますので大半は「異常なし」となります。しかし、当然「精密検査が必要」となるケースも出てきます。 その場合は、数ヵ月後に再検査したり、原因といわれるハイリスク型HPV(ヒトパピローマウイルス)の有無を調べたり、コルポスコープ(膣拡大鏡)という顕微鏡でより詳しく観察しながら疑わしい部分を採取する組織診という検査を行います。
つまり、「要精査=がん」というわけではなく、検査結果によって次に進むステップが決まるのです。
(つづく)

2009年10月1日木曜日

季節性インフルエンザ接種始めました

 6月のここのブログでも危惧していたようにやはり新型インフルエンザが脅威になっています。今月19日より医療関係者のワクチン接種が始まるようですが、妊婦さんに接種が開始されるのは11月よりということです。よく、打って良いのですか?副作用は大丈夫ですが?と質問されることが多いのですが、どう答えていいのか困惑します。リスク(危険性)とベネフィット(利益)を天秤にかけるとベネフィットのほうがはるかに多いことを説明させてもらうのですが、質問される方の言下に「自分には影響がないのか」という気持ちが見え隠れするように感じるからです。そのため、利益の方が多いと思いますとお答えしても今ひとつすっきりしない様子です。そんなときは「少なくとも私は打ちます。右腕に打つか左腕に打つかで迷ってる程度です。」と言うと「じゃあ私も・・・(笑)」となります。罹って重症化してしまうほうがどう考えても怖いと思うんですけど・・・。
 今流行っているのは「新型」のみですが、今後季節性の流行も来るかもしれません。当院でもボチボチ季節性のワクチン接種を始めました。新型の影響で入荷ペースが遅いので予約してください。1回3150円です。

2009年9月17日木曜日

妊娠ラッシュ2

以前このブログでも最近当院は妊娠ラッシュだとお伝えしましたが、相変わらず波は来ているようです。 患者さんはもちろんですが、スタッフにもオメデタが判明したりでにぎやかな事です。 結婚して年数も経っていたので、当院のスタッフになってから追々アドバイスするよ・・・なんて言ってたらイキナリです。どんなオーラが出とるのでしょうか?
大切な職員なので、クリニック的には出来る範囲でがんばってもらって早めに戻って来て欲しいです!(ちょっとしたトラブルでも産婦人科医がすぐ横で対応しますので、今は自宅にいるより職場の方が安心かも・・・)
でもまた職員の募集をしなければ、という新たな課題も勃発です。
我こそはという女性、受付を手伝って下さい・・・これマジです。

2009年9月4日金曜日

子宮頸がん予防ワクチン

子宮頸がん予防ワクチンについては先日も患者さんから質問があったばかりでした。元々今年中に認可されるとの事だったのですが、6月ごろには認可が遅れそうと言われていました。そのように説明していたのに、2日前位にいきなり認可されたとの報がありました。10月ごろには具体的な接種方法などをご紹介できると思いますのでもう少々お待ちください。残念ながらしばらくは公費負担は無いと思いますが、政権交代したことによって役所のフットワークが良くなると公費負担でワクチンを打てるようになるかもしれません。

2009年8月23日日曜日

受験用ピルカレンダー

日中は相変わらず厳しい暑さですが朝夕はなにやら秋の気配ですね。今年は日照不足・冷夏で農作物も大打撃を受けるのではないでしょうか?新型インフル、不景気、政局不安と何かと暗い話題が多いですが、こんな時こそ顔を上げてニッコリ行きましょう。
そして受験生にとっては、いつの時代も夏は勝負の季節ですね。高校球児を応援した後は自分の番ですよ。当院にも受験生が何人か来られていますが、「また秋頃からピルカレンダーで月経を調節していきましょう」と話しています。
試験日に生理があたってしまって実力が発揮出来なかったり、試験会場のトイレに出たり入ったりではもったいない。直前の月経移動では中等量ピルを使用するために薬に慣れることが出来無いこともあります。10月頃から低用量ピルで調節していきましょう。関東では以前より進学校などで注目されてきましたが、関西では昨年くらいから広がり始めています。
興味のある方は話を聞きに来て下さいね。

2009年7月28日火曜日

子ども手当

民主党のマニフェストが発表されましたが、その中に「子ども手当」(中学生までの子ども一人当たり月2万6千円の援助)というのがあります。しかも所得制限無しということです。今までの少子化政策は全般的にそうですが、どうも「骨抜き」案みたいなところがあって実際の恩恵を受けるのは一部であったり、微々たる額であったりしました。低所得者層の方が中間層より子育てしやすい(今はどちらもしにくいか・・・)という現実に以前より疑問を感じておりましたので、今回の案はなかなか良いかなと感じました。親の所得の差でその子が国家的援助が無いというのもなんか変ですよね、生まれつきペナルティ受けてるみたいですし。
現政権やその息のかかったマスメディアは「財源は!」などとここぞとばかりに攻撃していますが、本当に実現は難しいのでしょうか?もう少しリアルな方針を打ち出すのでしょうか?大変注目しています。
でも、いずれにせよパンチの効いた政策を打ち出さないと少子化は改善しませんよね。

2009年7月16日木曜日

空気清浄機

遅ればせながらクリニックに空気清浄機を置くようにしました。プラズマ何とかが新型インフルエンザにそのパワーを炸裂してくれることを期待しています。院内は窓を開け放つわけにいかないので長い時間いると何か閉塞感があるんですよ。 でも、「空気キレイですよ」ライト(?)みたいなのが点灯していると気分が良くなります。(単純な体やなーとは思いますが・・・。 )
効果のほどはまたご報告しますね。

2009年7月2日木曜日

妊娠ラッシュ!?

 最近ウチのクリニックはちょっとした妊娠ラッシュです。不妊治療の患者さんが次々妊娠され、中でも開院当初から通っていただいていた患者さんの妊娠が判明したときにはスタッフ一同ガッツポーズでした。(スタッフそれぞれ思い入れが出来てくるんですね。)不妊治療で通っている方の中にはさらに高度な治療をおすすめするケースもあるのですが、その中で最近朗報を届けてくださった方がいて本当にうれしかったです。
 当院は割りとテンポアップで検査・治療を進めていこうというのが方針です。効果が不十分な治療をダラダラ続けていても気分が滅入ってしまいます。不妊で来られる皆さんは婦人科の扉を叩くのでも勇気が要ると思うのです。だからそこからは私たちが妊娠まで背中をポンポンと押してあげたいなと考えています。

2009年6月25日木曜日

子宮ガン検診を受けましょう

子宮ガンには子宮頸ガンと子宮体ガンとがあります。一般的な子宮ガン検診とは頸ガンの方を指します。20歳から検診が必要です。子宮頸ガンはHPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)が原因となっており、性交経験のある方なら誰もがその危険性があることが分かっています。多数のHPVのタイプの中に発ガン性を持っているものがあり、その感染が数年から十数年持続することで発症します。昨今の初交経験の低年齢化で、20歳代での子宮頸ガンの数が増えています。(例えば、17歳で性交によりHPVに感染すると、10年後の27歳ごろには発症というシナリオです。)
最近は映画などの影響で乳ガンにはかなり関心が高まっていますが、20代は子宮頸がんの方がもっと重要です。実は乳ガン啓蒙キャンペーンの方がスポンサーが付きやすいそうです。認知度に差がついているのもそのせいですね。
海外ではHPVの予防用ワクチンが出ていて効果も実証されています。(12歳ぐらいで予防接種しているようです。)日本でも近いうちに認可されますのでこの病気は今後激減するはずです。そんな病気にかかってしまうのもったいないと思いませんか?残念ながらまだ治療用のワクチンはありませんので、今はとにかく早期発見。そう、検診です。

2009年6月18日木曜日

思春期外来

当院では開院以来、思春期外来にも力を入れてきました。保健室の先生の集まりなどに呼ばれて勉強会を開いたり、去年からは受験用のピルカレンダー(受験日に生理を当てないようにコントロール)も紹介しています。これは夫婦共々ライフワークになっているといいますか、何かあの世代の子達に役立つことをしてあげたいんですよね。理屈ではない想いです。「ウォーターボーイズ」や「スイングガールズ」をTV放映のたびに思わず見て応援してしまうあの感覚です(ウチら夫婦だけかな?)。この街の学生さんも生理の悩みなどから解放された快適な学生生活を送ってもらいたいですね。
私も先日高校時代の仲間数人と久しぶりに会う機会がありました。あの頃がよみがえると何か照れくさいです。でも楽しかった・・・。

2009年6月11日木曜日

EGF(上皮細胞成長因子)

EGF(上皮細胞成長因子)という、年齢を重ねるにつれ減少していく物質があります。これを使った化粧品もたくさん出回っています。お肌の張り・老化を防ぐ効果があります。当院でもトレチノイン療法をしている方の休薬期間(1ヶ月必要)や妊娠中の方にも使えるので勧めています。まあ、実感としてはトレチノイン療法の方が強力ですが維持療法には適していると思います。結構高いものが多いので1か月分で¥4200の小分けされたものを当院では用意しています。
このEGFという物質はプラセンタ(胎盤)エキスにも結構含まれています。それに気付いたうちの院長は最近またプラセンタ点滴しています。
(以前は「毎週注射打つの痛いしもうやめとくわ」と言ってたのですが・・・)
「マルチビタミン剤を入れるとちょっと気持ち悪くなるから苦手やったけど、ビタミンCとプラセンタだけやとなかなかエエなぁ」と久しぶりに見直したそうです。続ける方がいるのも納得ですね。
※マルチビタミンにはビタミンB群が入っているので独特のにおいがあります。「ニンニク注射」と呼ばれる所以です。ニンニク注射ってニンニクの絞り汁とは違いますので念のため。

2009年6月5日金曜日

平穏な日々に

街ではマスク姿が目に付かなくなりました。検診などを控えてた方もいらっしゃったようでクリニックも通常通りの活気が出てきました。個人的にもこの5月は心身ともに疲労を感じることが多かったので、6月は平穏な日々となることを期待しております。
新型インフルエンザはめっきり報道されることがなくなりましたが(マスコミは極端です・・・)おそらく今も新規患者は散見されていると思います。秋口あたりから再度話題になるのではと見ていますがどうでしょうか。
まあ、世の中も通常モードに戻ったことですし、今月はまたコスメの話も入れていこうと思います。

2009年5月28日木曜日

いつもの生活に

新型インフルエンザの件も落ち着いてきました。クリニックでも今週中はマスク着用を続けますが来週からは通常モードに戻したいと考えています。新しいスタッフも決まり、来月からまた気分も新たに頑張っていきたいと思います。
今日は午前診のみでしたが、たくさんの方に来院していただきました。「ウチは何科なんやろ?と思うくらい皆さんコスメ買っていかはるわ・・・」と院長。体調不良があって来院しても、治るだけでなくちょっと得したぐらいで帰宅してもらえたなら、それこそがこのクリニックの存在意義です。

2009年5月21日木曜日

新型インフルエンザ

新型インフルエンザの影響で当院でも職員のマスク着用を義務付けています。予防できるというエビデンス(証拠)はありませんが医療施設としてのエチケットであると考えています。でも、マスクって何か息苦しいんですよね。暑いし。
ウチの子供たちは保育園が休園なうえ、見てもらえる人がいないので、今日はクリニックの控え室で大人しく過ごしてもらいました。しかし、「お菓子の袋を開けて・・・」と受付まで出てきた場面もあったようで本当にご迷惑をおかけしました。
来週から学校なども再開するようですが、どうなりますことやら。またチビどもが迷惑をかける事態にならなければよいのですが・・・。

2009年5月17日日曜日

スタッフ募集で

先日受付スタッフ募集の広告を出したところ、あっという間に30人近くの方からご連絡をいただきました。学歴も職歴も立派な方が多く、選ぶのが大変です。残念ながら今回スタッフに選ばれなかった方も、ガン検診などで是非利用してくださいね。(何か親近感が湧きますしね。一声掛けてください。)
今回ウチが求めているのはとにかく元気印な人です。実は前回募集時は採用基準などもあまり考えていませんでした。「とにかく良い人を」という感じです。結果的に良いスタッフが入ってくれたのでラッキーでしたが、人を雇用する・選ぶ難しさを痛感しました。クリニックのコンセプトがまだしっかりとしていなかった為かもしれません。
病気にならないために行くクリニック」が今後のコンセプトです。婦人科分野はOC(低用量ピル)の普及と近く日本にも導入されるHPVワクチン(子宮頚がん予防ワクチン)によって、かなりの予防医療が期待できます。皮膚のアンチエイジングも女性には予防医療かも知れませんね。そんなコンセプトにふさわしいスタッフを、と考えると上記の元気印の方になります。
さあ、どんな出会いが待ってるでしょうか?・・・でも結局、悩んでると思います。

2009年5月14日木曜日

開院3年目

当院も開院3年目に入りました。ようやくこの街の方にも認知されてきたかな?と感じています。
当初は「女性院長」を前面に出しすぎたのか、夕診で私が出ている日に「男の先生なら結構です」と受付で帰られた新患さんがいました。医者をやっててそのようなリアクションをとられたことがなかったのでこちらは衝撃でした。HPにも玄関にも私の名前が出てますし、最近は女医さんだけというクリニックも多く、どうしても男の医者はイヤという人にも選択肢は広がってますからね。院長も元々この手の極端な方には与しないので、「夫婦でやってるって書いてんねんから、絶対女医が!なんていう人はもうええんちゃう」と少し凹んだ私をフォローしてくれてました。最近はさすがにそういう方はいなくなりましたけど・・・。
自分自身は『せめて自分にかかわった人だけは幸せになってもらいたい』というのがこの仕事に就いてからの信念です。診察室でお会いするのも何かの縁だと思うのです。すべての人を幸せにするのは無理ですけど、自分にかかわった人にはアツくなってしまいます。家庭に仕事持ち込みまくりです。夫婦とも似たようなものですから、「あの人、今度どう治療していこうか?」が食卓の話題にも上ります。ピタッと治療方針が一致したり、合点がいく方針が出たりすると職業的な快感(?)を感じます。枕を高くして眠れる感じ。診療価値をそういうところにおいているので、医師が男か女かなどというのは次元が違う気がしてしまうんですよね。恥ずかしいとかってあるんでしょうけどね。まあ自分とはかかわらないはずの人だったんですね。

2009年4月27日月曜日

お肌にもいいOC

生理前の吹き出物、ピーリングやレーザーなどを試してもなかなか治らないニキビで悩んでおられる方は多いと思います。これは女性ホルモンの中の黄体ホルモンや男性ホルモンが原因です。こういうケースではOCを内服して大体6ヶ月でかなり改善します。長期間抗生物質を飲んでもなかなか治らなかった大人ニキビの患者さんも「早く飲んどいたらよかった・・・」と言ってくれてます。美容皮膚科などのHPを拝見してても最近はOCとの併用治療を模索している様子が見られますね。でも患者さんの側からするとOCはやっぱり婦人科で処方される方が何となく安心でしょうかね?
街でキレイな顔立ちなのに赤いぽつぽつニキビが目立つ人っていますよね。夫婦で出掛けている時によく院長がつぶやいてるんです「あの娘にピル飲ませたいわー」って。どんな使命感やねん!と思わずツッコミそうになるけど、見ると自分もそう思ってしまうのは職業病ですね。

2009年4月20日月曜日

OCはガンのリスクを減らしてくれる

「ホルモンは体に悪いって聞いたんで・・・」とか「怖いって聞いたんで・・・」などと言われると正直がっかりします。またそれが知り合いのオバチャンやお母さんから聞いたからなどと言われるとかなり凹みます。新聞のチラシに入ってるようなダイエット食品や健康食品には気軽に手を出しながら、数々の臨床試験を終えてこの世に出る製薬がイメージだけで否定されるなんて納得がいかないんです。
OCって服用している方が子宮体ガン、卵巣ガンになるリスクが減るんですよ!大腸ガンも減ると報告されてます。巷の健康食品でデータまで出してそのような効果を謳っているものがありますか?

2009年3月30日月曜日

ピル? OC?

「ピル」という言葉だけで、「自分とは関係ない特殊な薬」、「太る」、「ガンになる」などという先入観のある方もいらっしゃるでしょう。昔のピルのイメージで、この薬を敬遠してしまっている方は多いはずです。
各製薬会社も昔のイメージを変えようと「OC」(経口避妊薬)という名称を広めていますが、診療の現場では「ピル」と呼んでることが多いですね。圧倒的に認知度が違います。
10代、20代の方は言葉から悪いイメージを連想しないせいでしょうか、説明すると素直に聞き入れてくれて処方を受けるケースが多いように思います。最初から「ピル希望」で来院される方も多いです。
30代,40代の方の中には生理痛、過多月経に悩みながら、ピルの良さも理解していただいているのに、「やっぱり自然がいいと思って・・・」「先月はちょっとマシだったので・・・」と断念される方が少なからずおられます。これはもうマスコミも巻き込んだ啓蒙活動が必要なのでしょうね。

2009年3月18日水曜日

OC(低用量ピル)のこと

今日もたくさんの方に来院いただきました。
その中にもピル処方希望で来られた方が多かったです。
当院では開院以来ずっと「低用量ピル」の普及に努めてきました。
近隣の学校で講演を依頼されたときも決まって「低用量ピル」の話をさせていただきました。
でももっと多くの皆さんに知ってもらいたいのです、この「低用量ピル」のことを!
このブログでこれから少しでも伝えていけたらと思います。
(まつ毛美容液だけじゃないですよ・・・)

2009年3月17日火曜日

まつ毛美容液

ウチの院長が「なんか、まつ毛バチバチになってる気せーへん?」と聞いてくるので、顔をのぞき込むと確かにいつもよりバチバチに・・・。この業界には医療クリニック専売コスメと呼ばれるものがあって業者さんが試供品などを持ってこられます。今回は「まつ毛美容液」の試供品でした。
当院は割と硬派(?)なクリニックを目指しているので、一般婦人科診療がメインなのですが、院長をはじめ女性スタッフの「美」に対する情熱に押され、アンチエイジング商品も少し用意しています。
ハイドロキノンやトレチノインも元々は院長が使ってみたいがために仕入先を確保したのですが、ばら売り不可との事なので定期的に通院しておられる患者さんに声をかけて共同購入みたいな感じでスタートしたものです。 それが今や「また注文しとかな・・・」の世界ですから、皆さんも熱いです。
一番厳しい院長のチェックをくぐり抜けないと商品をクリニックに置くことはありませんが、今回のまつ毛美容液は「合格!」との事です。(また仕入れときますので院内で見かけたらどうぞ・・・)
試供品といいながら家で実際に使ってるのを見るとどう見ても実物?「量が少なかったらエエかどうか判断出来へんって言っただけやけど」、とニッコリ。さすがです。

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