2011年7月4日月曜日

クリニックの方向性が確信できました 1

 少しブログのほうをさぼってしまいました。今月の15日に伊丹の高校で講演会をさせてもらう予定なのですが、前回の宝塚西高校やダンスオブハーツさんでさせてもらった講演の焼き直しで行こうかなと考えておりました。
 しかし、最近色々と考えるところがあり、自分は何のためにこういう活動を引き受けているのかと自問自答している日々でした。使うスライドや話す内容は同じでも、未来の子供たちのためにという耳触りの良いことを言ってみても、何となく釈然としない感じがしてきたのです。それは、こういう世の中になってほしい、こうしていきたいという自分自身の軸足がしっかりしていないように感じてきたからです。
 先日、思春期教育に携わる方々の講演を聴きに行ったのですが、「今の学校はこんな感じです」「先日もこのような症例がありました」「こんなメールがたくさん届きます」という報告が多く、聞いている側も「ずいぶんと昔とは変わってきましたね」的な感想に終始していました。もちろん、その報告を通じて感じ入るところは多々あったのですが、さて皆さんはどのような世の中になって欲しいのでしょうか?現状を危惧する発言はあっても、何が問題で、どのような方向が望ましいのかという道筋は見えてきませんでした。
 私自身も、宝塚西高校での講演では、若年性行の危険性を話してはみましたが、「相手の気持ちを考えましょう」みたいな話も入れた少し教科書的な感じだったかな?と反省しています。次のダンスオブハーツでの講演は焦点を月経コントロール(彼女たちには必要不可欠)にあてるだけでよかったのでかなりすっきりした感じになりました。
 やはり、「こういう方向でどうだ!」という講演のほうがやる価値があると思います。どうせ彼・彼女らは自分で判断し行動するのですから、「判断材料を与えるから、あとは自分で考えろ」くらいの気構えで臨もうと考えたのです。(つづく)

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