子宮頸がんワクチン(サーバリックス)の供給不足が起こり、当院でも予約の一時停止を余儀なくされました。当ブログでも懸念していた通りの結果です。3月に入り全国的に需要が殺到したようですが、メーカーの需要予想は夏休みに入る7,8月をピークに、また接種率も40%位と見込んでいたということです。
高校1年生は3月までに接種すると全額無料になりますので、当然接種は増えるでしょうし、すでに公費化していた自治体では接種率70%でしたから40%という見込みは甘いとしか言いようがありません。高校1年生に対して接種期間の緩和措置を国に依頼中とのことですがその返答は1週間後ということです。
うてないとわかるとうちたくなるというのが心情なようで、土曜日も当院には問い合わせの電話が殺到しました。先月に接種した方の2回目接種が優先されるようで、その分の確保は大丈夫なようですが、新規の受け付けは停止中です。(これは全医療機関共通です。)
新型インフルエンザの時のように「今シーズンうたなければ」というものでもありませんので、慌てる必要はありません。メーカー側も需要があることが分かったのですから、自費接種の方が気軽に打てるように仕入れコストを下げれば良いのです。ちなみにこの子宮頸がんワクチンは仕入れ値が非常に高く、医療機関の利潤は微々たるものです。日本全国で公費接種となれば、莫大な利益がメーカーに入るはずです。良い薬だと思いますが、強欲はほどほどにしてもらいたいところです。
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